2014年4月30日水曜日
『たかが英語』- グローバル化
「現在の受験英語は、日本にしか存在しない特殊な英語だ。
日本にしかない英語の勉強に時間を費やすのは無駄でしかない。
そもそも日本人が作った英語の教材がベストとは限らない。
日本語で書かれた教材が世界で一番優れているのかどうか検討してみてはどうだろうか。
特に最先端の知識は英語でしか得られない場合が多い。
翻訳されるのを待っていては、研究の最前線から脱落してしまうのだ。
そうならないためにも教育そのもののグローバル化が必要だ。」
(三木谷浩史『たかが英語』174-175頁)
英語化のノウハウはオープンにする、データ公開にすることは社会にとって役に立つだろう。
自分の専門分野を英語で語るほど上達するには相当の時間がとられる。
専門以外に時間をとられるのは本末転倒な部分もあるのではないか。
むしろ学生のためのライティングセンターや学術雑誌に掲載する教員論文を
英語に訳してくれる部署が必要ではないかと思われる。
同時に日本に来る外国人にも、英語を含めて最低2か国語ができるバイリンガルで、
かつ日本文化を理解し、発信できるような人材が求められよう。
幸か不幸か、日本では日本語で高等教育が受けられる上に、英語をしゃべれなくても
ノーベル賞をとれるような特殊な国である。
でも、それに胡坐をかいていては停滞、矮小化するので、
とにかくアピール力が求められるだろう。
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