入試や就職制度が変わらない限り、秋入学にしても実情はあまり変わらないだろう。
就職試験に、英語(コミュニケーション能力)が課されない限り、
春から秋にかけて、語学留学などで有意義に過ごすとは思われない。
そもそもごく一部の企業を除き、英語が出来るというだけで、学生を取ったりはしないからだ。
まして、授業が英語で云々、などと言うのは、早まりすぎだ。
幸か不幸か日本では高等教育でも日本語がメインだからだ。
そもそも東大に来るような留学生はもちろん、外国人教授の大抵は日本語が流暢でしょう。
いや、来たときは出来なくても、優秀な人たちは1年もいれば日本語が流暢になるのが、普通である。
あれだけ英語教育に熱心で、国際大学院がやたら多いお隣韓国でも、授業を英語だけで行うわけではない。最初の頃は、全部英語で、なんていっていたけど、結局、韓国語でも行っているというのを知った。
一方で、優秀な外国人留学生、特にアジア系がいるとクラスの雰囲気はガラッと良くなるのも事実だ。欧米系の場合、どんなに一生懸命やっていても、たいてい日本語能力がネックになるが、アジア系は、特に漢字語圏だと、日本人以上に理解しているようにみえる。
熱心に学ぼうとする外国人をみて、刺激を受けないわけがない。
教員にとっても喜ばしいことである。
だから、優秀な外国人留学生を囲い込みたいから、「秋入学」というのはとても共感できる。
年に一度なんて言わないで、春と秋、両方あってもいいだろう。
そもそも、1年に一回、天候の悪い時期の、センター試験で、人生が決まってしまうなんて、
おかしなことである。
企業だって、これを機に、横並びな就職制度をやめて、自由な形を取ってほしい。
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