2014年12月10日水曜日
尋常小学『修身教本』児童用巻四
松尾観音寺の骨董市において、
静岡県浜松から来ていた骨董商の商品から、拾った明治期の教科書。
一冊三百円也。物好きにも数冊買いました。
結構おもしろいので挙げておく。
あれこれ見てると松平定信公がよく出てくる。この時期は松平定信公に人気があったのかな。
今はむしろ田沼人気な気がするけど。
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育英舎編輯所編纂(東京)
尋常小学『修身教本』児童用巻四
明治三十四年八月十四日発行
文部省検定済
岩倉丙子郎様
目次
第一課 伊勢大神宮
第二課 我が皇室
第三課 和気清麿卿(一)
第四課 和気清麿卿(二)
第五課 法均刀自(一)
第六課 法均刀自(二)
第七課 思ひやり
第八課 中江藤樹先生(一)
第九課 中江藤樹先生(二)
第十課 中江藤樹先生(三)
第十一課 よく人と交はれ
第十二課 中江藤樹先生(四)
第十三課 中江藤樹先生(五)
第十四課 熊沢蕃山先生(一)
第十五課 熊沢蕃山先生(二)
第十六課 名取彦兵衛氏(一)
第十七課 名取彦兵衛氏(二)
第十八課 公徳(一)
第十九課 公徳(二)
第二十課 松平定信公(一)
第二十一課 松平定信公(二)
第二十二課 松平定信公(三)
第二十三課 松平定信公(四)
第二十四課 松平定信公(五)
第二十五課 国民のつとめ
第二十六課 外国人に対する心得
第二十七課 元のあだ
第二十八課 日の丸の旗
目次終
第十八課 公徳(一)
凡て人は、己れが住む町村の、害となるべきことをなすことを、さけざるべからず。
一 其の町村の規約を守るべし。伝染病予防の規約の如きは、ことにそむくべからず。
一 さし止められたる場所に入り、鳥をうち、魚をつり、或いは木ををるべからず。
一 共有物をそこなひ或はそまつにとりあつかふべからず。
一 道橋をやぶり、或はじゃまものをおきて、人の往来をさまたぐべからず。
一 水道川又は池にきたなきものをなげ入るべからず。
一 田畑にふみ入り、作物などをあらすべからず。
一 約束の時間に遅るべからず。
第十九課 公徳(二)
次に、進んで其の町村の利となるべきことを起こさざるべからず。
一 学校を盛んにすべし。
一 土地の産物をふやすべし。
一 交通の便をはかるべし。
一 不幸のものを助くべし。
公益を広めよ。
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